一昨年、元旦発というとんでもないスケジュールでホノルルへ家内と出掛けた。特に「芸能人・正月・ハワイ」という風潮に毒されたわけではない。何度かホノルルに出かけたが、風光明媚なのに昼間暑すぎて十分観光できなかったという思いがあったからだ。冬に行けば、多少は涼しいだろうと言うのがもくろみだったが、行ってみると本当に快適なシーズンだということが分かった。
1月前後は「雨季」なのだが、ホノルルではたまに弱いシャワーのようなものが降るだけで、出歩くのに障害になるようなことは少ない。そこで、今年も正月明けに出かけてみた。今回の目標は、路線バスを活用してホノルルのダウンタウンからいくつかのエクスカーションをすること。
もうひとつ密かに思っていたのが、昨年名称を「ダニエル・K・イノウエ空港」と改めた国際空港を見ること。442連隊イノウエ中尉の活躍と名誉の負傷、日系人最初の議員になったことなどは以前紹介した。
イノウエ議員の死にあたってオバマ(当時)大統領が言ったように、彼は郷土の「真の英雄」なのだ。そして昨年、その名を空港に冠することになった。空港内には、彼の映像を流し続けるディスプレイもあった。ワシントンDCで昔お見かけしたことはある程度でしたが、立派な先輩であり日本人として、少しだけ誇らしげな気持ちにもなって空港を後にしました。
<初出:2018.1>