いろいろ文句はつけているが、ワイキキに行くとそれなりにウキウキするのは確かだ。何度か紹介したように、キッチンの完備したコンドミニアムも多い。大規模なコンドミニアムには、プールやバーベキューコーナーまである。僕たちのように自炊が楽しみという「変わり者」でなくても、全部レストランで外食というのは疲れる。
もちろんそれは、お財布にも優しくない。ビールや簡単なおつまみくらいはどこかで調達して、部屋でゆっくり飲みたいこともある。そんな時にどこで食料を調達するかと言うと、レンタカーで郊外まで足を伸ばせる人を除けば選択肢は多くない。
ビールや飲料水など重いものは、近くのABCストアが便利。ワイキキじゅうのどこにでもある。サンドイッチやスパムむすび、サラダの類はもちろん、ワインもそこそこ揃っている。御覧のように、アロハシャツだって売っている、雑貨コンビニである。
セブン・イレブンやローソンのようなコンビニも少しはあるが、特にABCストアに比べて目立つものがあるわけではない。コンドミニアムから20mもいけば大体存在するので、ABCストアは重宝する。
しかしステーキ肉のような本格的な食材を捜そうとすると、ワイキキに2軒だけある"Food Pantry" に行くことになる。少々小ぶりではあるが立派なスーパーマーケットで、冷凍食品や飲料、洗剤などの日用品含めて幅広い商品が揃っている。ハム・チーズの類もABCストアの比ではない。
ワインはカリフォルニアの白もいいのだけれども、いいステーキ肉があるなら赤も捨てがたい。たまたま日系の青い航空会社のビジネスクラスで出していた銘柄があったので、滞在中何本か飲んだ。もともといい印象を持っていたので買ったのだが、飛行機の中より美味いように思った。
ショッピングやアクティビティに走り回るのも、若いうちはよかったかもしれない。落ち着いた年齢になると、こういうワイキキでのスローライフも良いものだと思う。
<初出:2016.9>