コンテナ扱い量では凋落著しい日本の港湾だが、平積み船ではまだ競争力があるともいう。オペレーションが規格化・機械化・標準化できるコンテナは、日本でより中国その他の方が費用対効果で優位にある。しかし、オペレーションが個別になってくると日本の「職人技」が生きてくることもある。
例えば、主力輸出品である自動車。積載するときの車間は、小さければ小さいほどたくさん積める。横浜港の映像など見た記憶があるが、まさに神技。紙一重の隙間で、詰め込んでゆく。平積み船で、建設機械のような大物を運ぶ場合も同じだ。こういうところは、緻密な日本の技が生きる。
例えば、主力輸出品である自動車。積載するときの車間は、小さければ小さいほどたくさん積める。横浜港の映像など見た記憶があるが、まさに神技。紙一重の隙間で、詰め込んでゆく。平積み船で、建設機械のような大物を運ぶ場合も同じだ。こういうところは、緻密な日本の技が生きる。
これまでは(港湾ではないが)各県に大学の医学部を、各県に空港を、と言ってきたのだから、これらの見直しは当然のことと言える。地方切捨て・東京一極集中は許さないという姿勢で、地方になんでもあるようにしようとしてきたことは確かである。その結果多くの「ミニ東京」を作り、市役所やコンサートホールは立派だけれど産業はないよね、という地方にしてしまったと思う。
東京港・横浜港・川崎港が合併することになっていて、扱い量では順位を上げることは(当面)できるだろう。種々の効率も向上するかもしれない。しかしいずれにしても東京湾の湾口は狭く、大変混雑している。丸一日かそれ以上ロスをするとなると、多少の効率向上では追いつかないかもしれない。
日本全体のバランスから見ると、大きな港湾が太平洋側に多いのも気になる。波の荒い太平洋に比べて日本海側の海は穏やかだ。「北前船」の例を引くまでもなく、昔の海運は内海が主体。日本海は、ちょっと大きな内海である。外洋航海が普通になった今でも、釜山・仁川・上海などに集積された荷は、日本海を通って津軽海峡を抜け、北米へ向かう。日本でも、日本海側の港湾開発が必要かもしれない。
<続く>
東京港・横浜港・川崎港が合併することになっていて、扱い量では順位を上げることは(当面)できるだろう。種々の効率も向上するかもしれない。しかしいずれにしても東京湾の湾口は狭く、大変混雑している。丸一日かそれ以上ロスをするとなると、多少の効率向上では追いつかないかもしれない。
日本全体のバランスから見ると、大きな港湾が太平洋側に多いのも気になる。波の荒い太平洋に比べて日本海側の海は穏やかだ。「北前船」の例を引くまでもなく、昔の海運は内海が主体。日本海は、ちょっと大きな内海である。外洋航海が普通になった今でも、釜山・仁川・上海などに集積された荷は、日本海を通って津軽海峡を抜け、北米へ向かう。日本でも、日本海側の港湾開発が必要かもしれない。
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