Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

国際都市ハーグ

 2年ほど前、オランダのハーグに出かけたことがある。これも国際会議の類で、日本からも何人か知り合いが行くので、ある程度安心してフライトに乗った。目的地はスキポール空港。例によってフランクフルトで乗り換え、フランクフルトからはあっという間である。

 

 スキポール空港の地下に、やはり鉄道が走っていて北へ向かえばアムステルダム市内まで20分くらい、南に向かえばハーグ中央駅まで30分くらいの乗車時間だ。駅前には市電が何通りも走っているが、今回は市電については調べていないのでホテルまで徒歩。不完全な地図を見ながらでも、10分くらいでたどり着いた。ハーグの"Holiday Inn" は、最大の観光地でもあるビネンホフのすぐそばにある。そこには、マウリッツハイス美術館もあって、フェルメールの作品が展示されているという。

 

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 残念ながら今回は「真珠の耳飾りの少女」に会っているヒマはなさそうだ。目的地はここから直線距離で1.5kmほど離れた国際会議場。サイバーセキュリティの国際会議で、1~2年に一度各国持ち回りで開催されている"Cyber Space" という会議。
 
 始めたのはイギリスで、ヘイグ外相(当時)が主催したのだという。その後、ハンガリー・韓国と廻ってこの回が4回目。ハーグは、ジュネーブ・ウィーン・ブリュッセルなどと並ぶ国際都市だ。さて会議場まで行ってみて驚いた。前回の韓国(ソウル)でも警戒は厳重だったが、それに輪をかけた警戒ぶり。
 
 手荷物検査のあと、この黄色いゲートをくぐって進めと言われた。その両脇にある黒い塊はコンクリート。これくらいのものがないと、突入してくるクルマを止められないのだと(訳知り顔の)日本人が言う。このときはまだニースの事件もベルリンの事件も起きる前だが、やはり国際会議場などはその種の警戒もしていたのかと思った。まあ、セキュリティの議論していて自動車爆弾にでも突っ込まれたら恥でしょうからね。
 
<初出:2017.1>