国内出張の楽しみのひとつが、朝食。かなりお安いホテルでも地方なら朝食完備のところが多い。朝が比較的ゆったりできる出張日程なら、バイキングの朝食で好きなものを賞味できる。若いころはハム・ソーセージ・チーズ・ゆで卵などを好んでいたのだが、最近はもっぱら和食。
なにより「ご飯」が美味しい。タラコとかシラス、海苔などを乗っけるとうまさが際立つ。地方都市では土地の産品を売り込むためにホテル等に良いものを提供しているようで、米は特にご当地のエース級が提供されることがある。だから、こういう場面で洋食を選ぶ気にはなれない。
ところで今回のホテルの朝食も、和食レストランと洋食レストランが選べたので2連泊の2日とも和食を選んだ。とはいえここは地方都市ではなく、大都会東京中心部の一流ホテル。通常はこんなところは縁がないのだが、2日間のカンヅメ会議なので選択肢がなく、ある意味「役得」。
まず最初にジュースが出てきて、そのあと豪華なお膳が運ばれてきた。左上はご飯のお供ということで、甘味噌や梅干しが入っている。これだけで30品目もありそうで、みんな少しづつ盛られている。味噌汁の具は大振りのアサリが3粒。ご飯・味噌汁はお替りOKということで、ご飯をもう1杯追加。
お値段も立派、見栄えも最高だったが、地方都市のときのような感動は無かった。これが、贅沢ではあるが、少し満足に欠ける大都会というものかもしれません。
<初出:2017.3>