Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

Joo Chiat Road

 プラナカンというのは、15世紀後半以降マレー半島にやってきた中華系の人たちとその子孫のことである。シンガポールには「プラナカン博物館」もあり、プラナカンについての詳細な説明や、彼らの暮らしが再現された展示を見せてくれる。


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 プラナカン仕様の住居が残っているところは今でもシンガポールのそこかしこにあり、代表的なものはカトン地区の"Joo Chiat Road" 沿いにあると聞いて出かけてみた。地下鉄の最寄り駅は、パヤ・レバかユーノス。いずれもチャンギ空港から都心に向かう、東西線の駅だ。
 
 地下鉄(と言っても東西線はこのあたりは高架上を走っている)の少し海寄りに"Geylang Road" が地下鉄と並行して通っている。パヤ・レバで降りてこの道をしばらく行くと"Joo Chiat Road" との交差点に比較的規模の大きなショッピングセンターがある。シンガポールのショッピングセンターは、いろいろな国の色彩を持っているが、ここはマレーシアのようだ。
 
 "Joo Chiat Road" を海に向かって300~400mほど行くと、ガイドブックに「美しい街並み」と書いてある路地に出る。淡いパステルカラーが低層の建物に塗ってあって、強い日差しを受けて明るく輝いているようだ。門扉の上には、様々な動物が守り神のように乗っかっている。沖縄でのシーサーのようなものや、飾り立てたゾウもいる。
 
 カトン地区は広い。海沿いには長いイースト・コースト・パークが延々と続いている。マレー半島などの雑貨を眺め、豊かなフルーツを食べながら街並みを見て歩いた。もう少し涼しければ、もっと良かったでしょうがね。
 
<初出:2016.10>