Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

エグゼクティブ・ポッド(後編)

 カナダでは公用語が英語とフランス語、非常口にも「EXIT SORTIE」と併記してある。アナウンスも、英語・フランス語の順で行われ、日本路線ゆえ簡略化された日本語アナウンスが続く。配られた食事のメニューも、3か国語版。機内エンターティンメントは日本語版が少ないと聞いていたので、機内で読むミステリーをぶ厚めのものを用意していたのだが、日本語エンターティンメント・メニューの数もそこそこあるようだ。
 

 飛行機は定時に出発、ワシントンDC便などに比べてさらに北より、カムチャッカ半島からベーリング海峡の北を飛んでゆく。ロシア上空も当然通過する。そういえば昔(1983年)、大韓航空機をソ連の戦闘機が撃墜したのもこのあたりだったろうか、などと思っているうちにドリンクが配られ食事が始まった。


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 飲み過ぎないように、スタートはオレンジジュース。前菜が運ばれてきてカナダ産の白ワインを頼んだ。さっぱりした味わいで、エビ・カニ系の前菜によく合う。メインはフィレステーキなので、ここは赤。カリフォルニアワインを選んだ。デザートにアイスクリームとブランディを頼んだら、小ぶりのグラスながら並々と注いでくれて、節酒の覚悟を打ち砕かれた。
 
 VSOPのせいで、機内エンターティンメントなど気にすることなくたっぷり寝られた。もちろん、フルフラットになるシートと柔らかい掛け布団も寝心地満点。地球の裏にある北アメリカの東海岸に行くとき、3時間寝られればOKなのだが、今回は4時間以上眠ってしまった。
 
 2食目は到着の75分前に開始とメニューにかいてあるが、これは少し慌ただしい。そこで、軽食を頼んでおいて到着前はジュース1杯くらいにするのが普通。青い日系航空会社の場合の定番は「一風堂」ラーメンなので、今回もラーメンを頼んでみた。これは残念ながらイマイチだった。とはいえ「Optima」型新世代ビジネスクラスシートの初体験、十分満足できました。
 
<初出:2017.8>