2017年秋ごろから、メガバンクのリストラの話題をメディアが再三取り上げた。年が明けても、若い行員が辞めていくとか、地方銀行にいつ波及するかとか、まだリストラは足りないなどという記事が出てくる。
https://dot.asahi.com/aera/2018011800064.html
銀行そのものがあんなにたくさん必要なのか、という疑問は以前からある。金融庁や日銀の定めたルールが細々とあって、業務にほとんど差がない。○○銀行、××銀行と称してはいるが、実は日銀○○支店、日銀××支店に過ぎないのではないかと思えてくる。四国の主要都市で目抜き通りの交差点の4ツ角に、4県の第二地銀がそろって支店を出しているというのは不思議な光景だった。しかも4銀行とも、地元の県以外の支店は赤字だとも聞く。
銀行のリストラは必然だと思っていたのだが、その他の業種でもリストラをしているという記事があった。一般的には人手不足と言われているのに、黒字であるのに、希望退職などを募っている。
https://dot.asahi.com/dot/photoarticle/2018012300008.html?page=1
大企業側も、新卒時の学生の能力を買おうと言っている訳ではない。地アタマのいい若者を囲い込んで再教育し、自社に向いた母集団を作ることを目指している。その集団は個別には当たり外れがあっていい。歩留まりがどのくらいかという問題である。
ある企業の人事担当者が、20年にわたって自社の採用試験結果とその後の昇進度合いを比較した話を聞くことが出来た。結論は、相関関係は全くなかったということ。だから試験で不合格にした学生の中に後日エースになる人財がいたかもしれないし、そもそも試験なんかする必要が無かったのではないかと笑っておられた。
<続く>