Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

マリーナタワー・ワイキキ

 ワイキキの北西寄り、イリカイホテルよりさらにアラワイ運河に近いところに「マリーナタワー・ワイキキ」というコンドミニアムがある。部屋ごとにオーナーがいる「シェアハウス」のような施設で、定住者もいくらかいるようだ。コンドミニアムとしている部屋は既定のカードキー式ドアだが、定住者の部屋には暗証番号型のものもある。

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 香港などによくあるペンシルビルで、高さは40階くらい。13階などいくつかのフロアが存在しないので、正確な数は数えていない。1フロアに4部屋あるようだ。
 
 このコンドミニアム上層階の眺めは、素晴らしい。東はダイヤモンドヘッド、西はアラワイ・マリーナが見渡せる。特にマリーナに沈む夕陽は美しい。
 
 窓は高層階ゆえ嵌め殺しだが、120度ほどの視界が確保されている。窓の外には広いひさしが張り出していて、日中の日差しは直接部屋には入らない。窓際にテーブルがあって、ここで夜景を見ながらワインが飲める。部屋のタイプとしてはワンルーム型。決して広くはないが、コンパクトで使いやすいレイアウト。キッチン設備もまずまずだったので、ステーキを焼いて美味しく食べた。
 
 先日国際線の機内で見た古い「Hawaii Five-O」の中で、ちらりとこの建物の映像を見ることができた。だからおそらく築50年は経っているだろうが、2基あるシースルー型のエレベータなどモダンな設備があって楽しい。1週間滞在したが、かなり満足度の高いコンドミニアムである。
 
 このコンドミニアムそのものには、フロント施設はない。隣接するエクウス・ホテルのフロントがその役割を担っている。この施設は、何度か名前や運営形態を変えてきたようだ。その過程でフロント業務を隣の施設に統合したのかもしれない。この形態は、日本でも使えるかもしれないと思った。
 
 つまり日本のリゾートでも、ホテルとリゾートマンションが両方あるのは珍しくない。リゾートマンションが昨今はやりの民泊をしようとする時に、フロント業務を近くにあるホテルに委嘱すれば設備などの増設をしないでも簡単に「開業」できる。ホテル側も新しい事業が展開できて、より便利な宿泊施設を求める旅行者を含めて、3者がWinするビジネスモデルができるだろう。
 
<初出:2016.10>