デジタル化の波の中で、消えてしまったか消えつつある製品もある。例えばFAX。一時期僕も家庭で使っていたが、いつの間にか無くなってしまった。オフィスでもFAX単体ではなく、複合機の中に1機能として(めったに使わない機能だが)生き残っている。通信系では電話交換機はデジタルになってしまい、旧来型のアナログ交換機は博物館にしかない。公衆電話機もめっきり減った。
家電製品のかなりの部分もデジタル化している。テレビは、コンテンツソースそのものがデジタルになってしまった。4Kとか8Kとか精細度の向上が伝えられるが、アナログでは無理だったろう。ところで一時期ブームだった3Dは、どうなってしまったのだろうか?総務省には「3Dがだめなら4K、それもだめなら5Gだ」などと言わないでもらいたい。
人の存在や状況(暑がっている/寒がっている)を判断して風を制御するエアコン、ゴミ吸引と水拭きを同時にするお掃除ロボット、ユーザーの好みを理解して勝手に録画するビデオ、音声で操作できるリモコン・・・。これらは従来の製品の市場価値を破壊したのではなく、新しい価値を盛り込んだものだからプラス評価ができそうな気もする。ただ、これらの機能がニーズにマッチしているかどうかは、不透明なものもある。
新しい機能を盛り込まない従来機器の値段は、当然下がっている。これはデジタル化のせいだけでなく、グローバルに一番安いところで調達や組み立てをするからもあるだろう。新機能込みの高級機と、従来機能の普及機に2局分化してゆくのは間違いなく、高級機の新機能も淘汰が進むだろう。
さて「破壊神」が今度目を付けたのがクルマ業界。テスラ・Uber・グーグル・・・そしてウワサのアップル。欧州の自動車部品メーカーであるコンチネンタルは、自動車市場が従来の垂直統合から水平分業になると考えて、自らを自動車業界のWintelに位置づけようとしている。
カメラやオーディオとはケタの違う市場規模を持つ自動車業界だから、より激しい主導権争いが繰り広げられるのだろう。自動運転技術にばかり目が行くかもしれないが、主戦場は自動車産業の水平分業化だと思う。
家電製品のかなりの部分もデジタル化している。テレビは、コンテンツソースそのものがデジタルになってしまった。4Kとか8Kとか精細度の向上が伝えられるが、アナログでは無理だったろう。ところで一時期ブームだった3Dは、どうなってしまったのだろうか?総務省には「3Dがだめなら4K、それもだめなら5Gだ」などと言わないでもらいたい。
人の存在や状況(暑がっている/寒がっている)を判断して風を制御するエアコン、ゴミ吸引と水拭きを同時にするお掃除ロボット、ユーザーの好みを理解して勝手に録画するビデオ、音声で操作できるリモコン・・・。これらは従来の製品の市場価値を破壊したのではなく、新しい価値を盛り込んだものだからプラス評価ができそうな気もする。ただ、これらの機能がニーズにマッチしているかどうかは、不透明なものもある。
新しい機能を盛り込まない従来機器の値段は、当然下がっている。これはデジタル化のせいだけでなく、グローバルに一番安いところで調達や組み立てをするからもあるだろう。新機能込みの高級機と、従来機能の普及機に2局分化してゆくのは間違いなく、高級機の新機能も淘汰が進むだろう。
さて「破壊神」が今度目を付けたのがクルマ業界。テスラ・Uber・グーグル・・・そしてウワサのアップル。欧州の自動車部品メーカーであるコンチネンタルは、自動車市場が従来の垂直統合から水平分業になると考えて、自らを自動車業界のWintelに位置づけようとしている。
カメラやオーディオとはケタの違う市場規模を持つ自動車業界だから、より激しい主導権争いが繰り広げられるのだろう。自動運転技術にばかり目が行くかもしれないが、主戦場は自動車産業の水平分業化だと思う。
<初出:2016.10>