ハワイに行ったら「アロハシャツ」。今回の仕事でも「正装はアロハだ」とばかり、スーツは持って行かなかった。今年、ジャカルタやシンガポールで会合に出たが、その時に比べると全く楽。出張準備段階から、負荷が違う、気分が違う。本当に出張なのか、と白い眼で見られながらも意気揚々と出かけた。
さてさすがに正装となると、そこそこのアロハを用意しなくてはいけない。最初にホノルルに旅行で行ったときに、最初のアロハを買った。まずは"International Marlet Place" の土産物屋のような店で、$10くらいのものだったろう。さらにアラモアナ・センターへ行って、ガイドブックに紹介された「ヒロ・ハッティ」という店でも物色。
そこで、"Cona Road" というブランドをいくつか買った。このブランド、裏地を表に出すのが売りで、派手なアロハが渋くみえるのがいい。確か1着$20~30くらいだったろうか。買ったアロハを着てホノルルの街を歩くこと数度、ある時帰路のホノルル空港の免税店に立ち寄った。そこで見たアロハがとても素敵だった。
昔のハワイの人々の暮らしを書き込んだもので、店員の説明によるとクラシックなデザインだとのこと。お値段は$100を越えていて、決して安くはなかったが買ってしまった。着てみると、薄手のコットンだが非常に肌触りがいい。ブランド名は「トリ・リチャード」という。それからは、ホノルルでの晴れ着はこれになった。
今年1月、何度目かのホノルル旅行。ワイキキをぶらぶら歩いていて、カラカウア通り "International Market Place" の向かいあたりに、トリ・リチャードの店舗を見つけた。
翌日「晴れ着」に着かえて、再訪した。もう1着クラシックなものが欲しいというと、濃いめのカメの模様のを出してくれた。気に入ったので、1月の旅行の戦果として買って帰った。その時、個人のメールアドレスを登録しておいたので、時々「新作がでましたよ~」とか「セールですよ~」という案内が来るようになった。
また機会があればと思っていたところ、仕事でホノルルに行くことになった。そして仕事の合間を縫って、もう一度カラカウア通りの店舗を訪問。同じようにクラシックなものをと注文したら、今度はサカナの模様の渋いのを出してくれた。買うことにしたが、「もう1着どうか」と店員のおばちゃんが言う。また来るし、1回1着だから愛着が湧くといって、2着目は遠慮した。これで「晴れ着」が3着になりました。
<初出:2016.9>