Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

人生100年時代の早期引退

 先日久しぶりに出身地に戻り大学時代の同級生たちと呑んでいて、半分くらいがすでにリタイアメント生活に入っていることを知った。まあ還暦も過ぎたので当然とは思うのだが、都心とは違う豊かさが地方にあることも影響しているだろう。逆に言うと、東京は生活の場というよりは、闘いのリングのようなものである。

 
 若いころから何度か米国に出張に行き、日本を眺めると「日本は閉鎖的だが、こじんまりして中に入れば居心地がいいところだ」と思ったものだ。米国は国というより、世界中からヒト・モノ・カネが集まって来て闘うリングのようだと感じていた。同じ感覚を、東京から地方都市を見て感じる。それは、150万人を超える大都市名古屋でも同じことだ。
 
 欧州有数の大国であるドイツだが、地方都市の集まりのような国である。首都ベルリン、金融中心フランクフルトといえど例外ではない。そんなドイツで、倹約主義で早期リタイアメントを目指す人たちが増えてきたとの記事があった。
 
 
 40代半ばで引退した気象予報士、12年後の引退を目指す29歳のプログラマーなどの例が挙げられている。ドイツ人というのは生真面目な人種で、きちんと計画を立てるし、実施にあたっての妥協はしない。ましてや、他人の言うことなどには耳を貸さない。ちょっとファナティックだとも思うが、そこまで入れ込まないと早期リタイアは難しいのかもしれない。

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 先日の同窓会で会場を提供してくれた友人も、意思の強い人だ。60歳定年をちゃんとするためにいろいろ計画をし実践してきたようだ。リタイア後にやることを確立するために菜園を作り、マリンスポーツに親しみ、能面打ちにも挑戦している。そういえば若いころから、彼は(いい意味で)頑固な性格だったね。とても真似できそうもないので、僕はもう少し働くことにします。
 
<初出:2018.8>