この数年リメイク版が放映されているが、"Hawaii Five-O" のオリジナルは、1968~1980年に放映されたものである。主演の Jack Lord はハワイが気に入り、結局移住してしまったという。今は、胸像がカハラ・モールにある。オリジナルはポリス・ストーリーだったが、リメイク版はもう少し荒っぽい。相棒のダニー刑事があきれるのは、マクギャレット少佐の直情径行的なやり方。シールズだから、というより性格だろう。海兵隊のエリートである特殊部隊シールズは、もっと慎重であるはず。
よく画面に出てくる"Five-O" 本部と言われる建物、実はカメハメハ大王関連の博物館である。以前は司法関係の施設だったと思う。ヤリを持って雄姿を見せているカメハメハ大王は、通りの向かいのイオラニ宮殿をながめているかのようだ。イオラニ宮殿は、アメリカ合衆国で唯一の「宮殿」である。
"Five-O" の語源は、アメリカの50番目の州であること。1898年にハワイ共和国をアメリカが併合して準州にしていたが、1958年に州に昇格、50番目となった次第。最初この旗を見た時、どこかポリネシアかオセアニアの国の使節が来て、歓迎のために挙げているのかと思った。しかし、それ以来しょっちゅう見る。当たり前である。ユニオン・ジャックのついたこの旗こそ、ハワイ州の旗なのだから。
太平洋は広い。真珠湾攻撃の前、欧州で戦火が上り大西洋や地中海で海戦が戦われると、米海軍首脳は不測の事態に備えようとした。彼らに太平洋から大西洋に艦船を廻せと言われたハルゼー提督は、「こっちに比べれば、あっち(大西洋)など、プールだ」と怒鳴った。地中海などは、水たまりのようなものだろう。