Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

たびにっき

松風町「魚一心」

函館で必ず行くお店のもう1軒は、地元の魚貝が堪能できる居酒屋。函館駅にほど近い、松風町にある「魚一心」である。今は虫食い式に駐車場になっていて寂しい印象があるが、このあたりが昔は一番の繁華街だったのだろうと思わせる。函館駅から、市電の電停…

スペイン・バル「ラ・コンチャ」

函館に行くと必ず訪れるレストランが2軒ある。そのひとつ、函館でバスクを味わえるのが「ラ・コンチャ」である。スペインの中でもフランス国境に近いバスク地方は、美食で有名なところだ。文化的にもスペインの他の地方とは異なる部分が多いので、時々独立…

リンク・トラム

ウィーン旧市街は、半径600~700m程度の城壁に囲まれていたと以前書いた。その跡地がリンクと呼ばれる大通りになっていて、一般車のほかバスや市電、自転車(時にはセグウェイも)が混在して走っている。市電の線路がぐるりと旧市街を囲んでいるので、最初…

ビールの「グラン・クリュ」

また羽田空港にやってきた。1ヵ月前と同じ、青い日系航空会社のフランクフルト便に乗るのが目的である。ただ前回の休暇旅行とは違い、れっきとしたお仕事。ウィーンのイベント会場で行われる国際会議に参加するためである。6月にいわゆる「ハノーファー・…

ペルル・ド・ロズリン

ハノーファーから帰る日、チェックアウトは12時だったので比較的早くハノーファー空港に着いた。往路はタクシーで30分弱、45ユーロかかったのだが、復路は公共交通機関を乗り継いでゆっくり来ても約90分、料金は4.4ユーロだった。ハノーファー中央駅からは空…

3つのヴァイツェン

かつて国交省の水資源政策課長だった人物から、世界の穀物の話を聞いたことがある。この役職、空梅雨で干ばつの可能性が出てくると大変忙しくなるのだが、水が余っている状況ではまるきり仕事がないとおっしゃる。水に本来色はないが、農業用水、工業用水、…

サブロン広場

今回のベルギー出張では、中央駅から南へ300mくらいのサブロン広場に面したホテルに宿泊した。有名なグランプラスの方が、中央駅からは近い。しかしサブロン広場周辺は、グランプラスに劣らずいろいろな店が並び食事にもショッピングにも便利な所だ。3年前…

ビールのソムリエ

仕事でベルギーのブリュッセルへ行く機会があった。成田からではあるが、日系の青い航空会社の直行便があるのがありがたい。仕事がおおむね終わった夜、現地駐在の人にホテル近くのレストランへ連れて行ってもらった。何がいいですかと聞かれたから、例によ…

リベンジ・クラブケーキ

昨年メリーランド名物「クラブケーキ」というものを、ある家庭に招かれて初めて食べた。要するにカニ身のハンバーグだが、家庭の手作りケーキは大変美味だった。ただチェサピーク湾のカニの漁獲が減っているという、気になる話も聞いた。その後ニューヨーク…

The Prime Rib のチーズバーガー

寒風吹きすさぶワシントンDC、午前中の会合がなんとか終わり、現地の人たちと昼食をとろうということになった。連れて行ってもらったのは、Kストリートにあるステーキハウス「The Prime Rib」。文字通りリブアイステーキが売り物のようだ。人気店だが昼時を…

Whole Foods のサンドイッチ

機上ではあまり眠れなかった。特に往路は緊張しているせいか、お酒も控えるせいか眠れないことが多い。13時間の時差だからもう日本では深夜である。1330という約束の時間が来たのでホテルに戻った。今回のお部屋は、10階(11階建て)だが、通りには面してい…

マイナス7度のビル風

何度も通っているアメリカ合衆国の首都ワシントンDC(コロンビア特別区)だが、真冬に訪れるのは初めてである。日本も寒いのだが、東海岸も負けず劣らず寒い。ニューヨーク在勤の人たちからは、ドカ雪で交通マヒなどとワーニングが寄せられている。しかし会…

空のクルーズ船

100年ほど前、空の旅と言えば飛行船だった。日本にも寄港した「ツエッペリン号」は、世界一周を果たした。しかしその後、不活性ガスであるヘリウムの入手が困難だったドイツでは水素を用いた飛行船を飛ばしていたが「ヒンデンブルグ号」が悲惨な事故を起こす…

グロリア・レジデンス

今年も押し詰まってきた。昨年末、ほんの思い付きで「Best Hotel of the Year」を選ぶことにして、昨年の大賞はフランクフルトの「アディナ・アパートメント」に贈ったのだが、今年もそろそろその選定作業に入らなくてはいけない。11月に1年半ぶりにお世話…

アディナ・アパートメント

今年もできるだけ遊んだ。特に、フランクフルトへの2度の滞在旅行は素敵だった。何しろ青い日系航空会社が、2往復/日を飛ばしてくれるのは大変便利。以前は乗り継ぎ空港と考えていたのが、街にも十分魅力があることがわかっておすすめの旅行先になった。…

アスコット丸の内東京

年末の忙しい時期だが、夫婦で東京に出かける用事ができて、この際だからと都心で一泊することにした。利便性を考えて丸の内近辺で探してみると新しいホテルがいくつも検索できた。10年以上前から、丸ビル、新丸ビルの建て替えに始まり、東京駅前郵便局が「K…

メリークリスマス

これまで3度、ベルギーに仕事で出かけている。偶然だがそのうち2度はクリスマス・シーズンだった。有名な観光地「グランプラス」は大きな広場だが、そこに厩のセットができていてマリアが生まれたばかりのイエスを抱いているところを、観光客が盛んに写真…

ダイバーシティの総本山

ベルギーの王宮からBelliatd通りを東へ500~600m。ここに、欧州委員会に属する建物のひとつがある。真ん中がガラス張りの天井で、中央ロビーには陽が降り注ぐ構造になっている。もっとも冬には陽が低い上に晴天は少ないので、その恩恵を受けられる可能性は低…

ウィーンのクリスマス

暗くて長い夜を迎える冬のヨーロッパ、この時期ウィーンの日の出は午前7時半、夕方午後5時には陽が沈む。ディナーの約束午後6時半に余裕をもってホテルを出たのだが、当然真っ暗。付近の目抜き通りには、赤い大きな玉が吊るされていて、光のイルミネーシ…

ワインバー「シューベルト」(後編)

ふと天井を見ると、複製かどうかは分からないが天使を描いたフレスコ画があった。音楽家シューベルトとは無関係だろうが、何か荘厳な気持ちになる。さりげなく歴史が僕らを見下ろしている感じだ。そして二皿目として運ばれてきたのはミネストローネ、野菜ス…

ワインバー「シューベルト」(前編)

ウィーンでの会議も終わり、今夜は日本人だけでディナーとすることになった。選んでもらったのは、旧市街の北西にあたる「ショッテンツール駅」に近いワインバー。この駅は複数のトラムやUバーンが乗り入れる大規模乗り換え駅で、リンクと言われる幅の広い…

怪しげなルフトハンザのおじさん

青い日系航空会社のフライトは、フランクフルト空港にほぼ定刻に着いた。6月はミュンヘン空港で40分というアクロバティックな乗り継ぎをしたのだが、今回は70分ある。大きな空港で、日本からの便がついたゲートBからは、長い地下道を通っていかないとゲー…

やっぱりシュニッツェル

この日の予定を終わり、明日が本番の会議である。近くのスーパーでビールとワインを買い込んできた。滞在中全部飲めるかどうかは分からないが、面白そうなものだったのでちょっと多めに買った。今回選んだのは、メルクールというホテルチェーンのひとつ「Mer…

ユリウス・マンイル

ウィーン空港に着いたのは、現地時間午後7時前。日の短いこの時期、とっぷりと暮れていたけれど慣れた空港バスを使って旧市街の端、モルゲンプラッツまではノンストップで20分ばかり。定宿「マイプレイス」に近いところに今回のホテルはとってある。小雨の…

泡盛離れ

沖縄は大好きで、何度も通っている。物価は安いし、特産のもの(島ラッキョウ等)も美味しい。最初のころは、泡盛も飲んでいた。「美味しんぼ」でも、古酒の良さは紹介されていたし、現地で飲めばうまいだろうと思っていたからだ。実は一人暮らしのころ、40…

北谷へのサイクリング

沖縄の定宿「ムーンオーシャン宜野湾」滞在中に、レンタサイクルを使って近くに出かけることもある。一度、普天間基地を1周しようとでかけ、その坂道に閉口したこともある。まあ、普天間宮に参詣できたのは良かったが。サイクリングするには、宜野湾バイパ…

小さな水族館

沖縄には「美ら海水族館」という巨大な施設があって、人気を集めている。僕ら夫婦も一度訪れていて、そのスケールに感動した。ジンベイザメがゆったりと泳ぐさまは、飛行船が飛んでいるような錯覚さえ起こさせる。ただこの水族館は、あまりにも遠いのが難点…

レストラン「オーシャングリル」

以前、沖縄の定宿「ムーンオーシャン宜野湾」をご紹介している。このコンドミニアムへは、那覇空港から空港リムジンバスで30分強。国道58号線で宜野湾市に入り、大謝名(おおじゃな)の交差点を左に曲がった宜野湾バイパス沿いにある。 宜野湾バイパスは、58…

ヒースロー空港のラウンジ

2年ぶりのロンドン滞在は22時間足らず。まともな食事もしないで出国となった。イギリスにまともな食事など元々ないとのご意見もあるし、いやいや最近は美味しい店が増えたよという反論も聞いた。それを確かめることもないまま、帰りのフライトに乗る。 Term…

ビクトリア駅からヒースロー空港へ

ようやくロンドンでの会合も終わり、大汗をかいた公式日程は終了した。あとは無事に帰るだけである。ホテルに預けておいた荷物を受け取り、フライト上でリラックスできる服装に着替えた。外に出ると小雨が降っているが、これこそロンドン日和だと訪問先のイ…