Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

派手な街宣車

新橋駅前といえば、SL広場、TVインタビュー、酔客が挙げられようが、僕が気になるのは街宣車である。JR線を新橋で降りて、霞ヶ関へ向かうことが時々ある。メトロ銀座線で虎ノ門までという選択肢もあるが、よほどの大雨や猛暑、極寒でなければ健康のた…

ボー・リバージュ

かなり前だが、一度だけ「ベルナー・オーバーラント」へ行ったことがある。スイス中央部、アイガーやユングフラウを含む山岳地帯だ。その入り口の街がインターラーケン。ベルナー・オーバーラント観光の拠点とする人が多い。インターラーケンの名の由来は、…

ブギスの四川豆花飯荘(後編)

以前ワイキキの"P.F.Chang" というレストランで辛めの料理を頼むと、ご飯がついてきた。まだワインを飲んでいるのにといぶかったが、辛い料理にはご飯を合わせるといいのがわかった。さて前回ご紹介したマーボ豆腐だが、確かにメニューにはとうがらしマーク…

ブギスの四川豆花飯荘(前編)

今年初めて、シンガポールに行く機会があった。短い仕事の滞在であったが、なかなか洗練された街であることはわかったので、今回家内と2人で行ってみることにした。ちょうど東京も真夏の時期、赤道直下でも海が近いしこちらの方が涼しいのではないかと思っ…

マイナンバーへの長い道(5/終)

現状マイナンバーは、複数の機関に存在する個人の情報が「同一個人の情報である」ことを確認するもので、税・社会保障・災害対策の行政手続きで利用されることになっている。電子証明書を組み込んでいる人は、これを使って確定申告など行政手続きのオンライ…

マイナンバーへの長い道(4)

およそ10年前、僕は欧州各国の電子政府事情を調査するミッションに参加した。巡ったのは、デンマーク・ベルギー・EU政府・フランス・オーストリアだった。電子政府の進捗度は、政府に対する国民の信頼度と比例する。そしてそれは緯度とも比例するようだ。 …

マイナンバーへの長い道(3)

1999年に住民基本台帳制度ができて、全国民に原則一生変わらない固有の番号が定められた。ただ、通知は来たものの自分の番号を覚えている人などいないだろう。住民基本台帳カードを受け取った人も、非常に少なかった。かくいう僕も、通知をどこかに仕舞って…

マイナンバーへの長い道(2)

国民総背番号制度やグリーンカード構想が目指したものは、恐らく税制からの改革だったのではないか。個人(もしくは世帯)にはさまざまな収入の可能性がある。会社勤めの給料・賞与もあれば、株式配当や売却益などの金融所得もある。不動産売買や相続もある…

マイナンバーへの長い道(1)

各自治体でマイナンバーカードの交付が始まっている。かくいう僕ら夫婦も先月入手できた。しかし、実態としてどのくらい普及しつつあるのだろうか?住民基本台帳カードの二の舞にならないかと危惧される。ところでこのカードは何の役に立つのだろうか? マイ…

カウンター・サイバー攻撃

総務省が来年度の予算で、サイバー攻撃に対するおとりサイトを作り、そこへの攻撃を分析することでセキュリティ性を高めるという実証実験をするとの報道があった。https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082900983&g=eco 以前から不信な通信は、多くのIPア…

Maritime Experiential Museum

シンガポールが海運の要衝であることは、昔から変わっていない。東西交易路として、8~9世紀ころ「海のシルクロード」が開かれている。もちろん、シンガポールはその中継点のひとつだ。セントーサ島にある"Maritime Experiential Museum" には海のシルクロ…

ブギス駅周辺

シンガポール地下鉄ブギス駅の北西には、昔から有名だったブギス地区の商店街がある。何で有名かというと、今でいうLGBT、要するにオ×マ街だったわけ。これには、30年ほど前に駐在していた人の証言がある。駅の西ではブギス・ジャンクションとかブギス+…

チャンギ国際空港

国際空港の利便性の中に、市街地への交通のほか空港近接の宿泊施設というのがある。チャンギ空港第二ターミナルと第三ターミナルは、いずれも地下鉄ホームに直結している。中心街まで30分あまりで着く。宿泊施設の方は、第三ターミナル直結のクラウンプラザ…

銀行の口座管理手数料

昨年末に3メガバンクが、「口座管理手数料」を利用者(預金者)から徴収することの検討を始めたとの報道があった。これについての識者のコメントも複数出ている。 http://blogos.com/article/268799/ このコメント記事では2018年版金融ビッグバンという言葉…

龍の瞳、2kg

小泉郵政改革で民営化された旧郵便局は、郵便・貯金・保険などを別会社にした組織改編をしている。その中で貯金を担当するのが「ゆうちょ銀行」。例えばATM保有量では3メガを合わせたくらいの2万台を誇る巨大銀行である。 しばらく前に、これまで預金限度…

Habu Box

最初に沖縄旅行に行った時は、今のように公共交通機関を乗り継いで遠くへ、というところまで手が回らない。まずは有名な「国際通り」を歩いてみようということになるのは、ある意味必然である。沖縄県庁前から安里まで、直線で2km弱。かなりわざとらしい…

イオンモール沖縄ライカム

沖縄の定宿「ムーンオーシャン宜野湾」から路線バスで20分あまり、北中城(きたなかぐすく)村では巨大ショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」が、昨年開業している。沖縄自動車道沖縄南インターチェンジに近く、巨大な駐車場がある。また、那覇…

ウィーンの起源「ウィンドポナ」

ウィーン王宮の北口を、ミヒャエル広場という。グラーベン大通り沿いにあるペーター教会よりも、規模の大きなフィアカー(観光馬車)の乗り場になっている。20世紀の終りごろ、ここにローマ帝国の宿営地があったことが考古学調査で分かったとガイドブック…

My Place Premium Apartment

ウィーンへの1週間単位の滞在旅行には、2回出かけた。昨年無くなってしまったのは残念だが、オーストリア航空の直行便が適切な時間にあり、成田を11:00に乗れば現地時間16:00にはウィーン空港に着くことができた。ウィーン空港からは市街行きのバスに乗り…

グラーベン大通り

ウィーン旧市街の真ん中、シュテファン寺院からユリウス・マインルに至る200mあまりの大通りがある。グラーベン大通りと呼ばれ、エルメス・シャネル・ザラ・H&Mなど多くの店が並んでいる。通リというよりは広場のようで、幅は20m以上ある。ウィーンのシンボ…

ウィーン市立公園

ウィーン中央駅の南に、リンクと呼ばれる大通りに沿って広い公園がある。ざっと500m×200mくらいあるだろうか。中には川も流れ、池もある。大都会の真ん中に、これほどの公的空間があることに「豊かさ」を感じる。 都市は、その成り立ちで公的空間の広さに…

雇用のミスマッチ(後編)

一方中小企業となると人材の確保は、当面する深刻な死活問題である。有能な技術者や営業マンが欠けたりすれば、経営そのものが傾きかねない。できる人材には過度な負荷がかかり、健康を損ねるケースもあろう。「働き方改革」などと言われても、背に腹はかえ…

雇用のミスマッチ(前編)

2017年秋ごろから、メガバンクのリストラの話題をメディアが再三取り上げた。年が明けても、若い行員が辞めていくとか、地方銀行にいつ波及するかとか、まだリストラは足りないなどという記事が出てくる。https://dot.asahi.com/aera/2018011800064.html 銀…

ここにも孫文の足跡

大国中国の近代化への道を開いた人、孫文。いろいろなところに遊びに行って、彼の足跡を多く見た。彼を創始者とする「中華民国」を今でも名乗る台湾には、蒋介石と並んで記念碑なども多い。またマレーシアのリゾート地ペナン島を訪れた時も、孫文が清国の迫…

くまのプーさん、取締り

5年に一度の党大会を控え、中国政府の動きが堅苦しくなっている。NINJAの関係するところでも、昨年のG20(中国が議長国)で「国境を渡るデータの自由」についてやや柔軟な姿勢をみせていたのだが、今年ドイツでは元の「Great Fire Wall」に閉じこもってしま…

日本酒3杯セット

最近はすっかり居酒屋というところへ行かなくなった。職場で飲みに行こうという時代でもないように思う。それでも出張先では、ふらりと呑み屋に入ることは在る。とても「居酒屋探訪記」の太田先生のようにはいかないが。今回は羽田空港発のフライトが早いの…

懐かしい店(遊亀亭)

今の職場にも近い八重洲地下街には、多くの飲食店がありこれまでも何軒か紹介してきた。その中に最近はあまり利用していないが、旭川ラーメン「遊亀亭」がある。名古屋の事業所に勤務していた20年以上前には、新幹線に乗る前にラーメンでお腹を満たして列車…

ICカード開発史(5/終)

銀行そのものは電子マネーには冷静(というか冷淡)だったが、金融業界の重鎮には電子マネーに期待を寄せていた人もいた。彼らは日本の銀行が金融の本質から離れて「金融雑務」に堕するのではないか、との危機感をもっていたようだ。実際銀行のバックヤード…

ICカード開発史(4)

金融機関,特に銀行がICカードを導入するとしたら、まず考えられるものは銀行カードである。たいていの大人は一人数枚持っているのだから、量的にも十分である。ICカードを売りたい側としては、偽造防止でお客様を守れますと盛んに売り込みを掛ける。電…

ICカード開発史(3)

誰もが持っているカードにしようということでということで、いろいろな模索が始まる。だが、国民ひとりに1枚、と期待された住民基本台帳カードは全く普及せず。それから15年経って「マイナンバーカード」で再挑戦中だが、必ずしも明るい見通しではない。そ…